少しでも離れていかないで
小舟のように揺れていましょう
繋がったまま
100年だか50年だかに一度咲くというリュウゼツランが全国各地で一斉に咲いているという。5月からぐんぐん背丈を伸ばし、屋根より高いほどの場所で、赤やピンクでもない黄緑色の花。何か起こるんですかね、と店の人と話す。サル痘なるものが新たに人間世界に登場しコロナはもはや共存の道しかないような。
ガサガサの手。常に赤く塗られた足の爪の親指が食い込んで痛い。ティッシュを詰め込んでおけばいいかな。胸の奥のハート型の場所にも、なにか緩衝材を詰めておかないと。ラインが一日来ないだけで締め付けられる。
と、打ったところで、来た。
こんなものだ。ブルーな日々は続いてもブルーな時間が続くわけじゃない。
生まれる感情は自分のものだから
この時間も私のもの
早すぎる生理で予定も調子も狂って、Tさんまで崩れて
逆らわず揺蕩っていることだ
大事なものだけ握りしめて