2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

早稲田

自分たちが裸であるということ。肉を触り確かめ合うこと。見つめる瞳に自分が映っていること。声が互いにこだまして言葉が胸に刺さること。 こんなに急な階段を登っただろうかという記憶の不一致と光と木々の中の白い建物をぼうっと見ていたら向こうからやっ…

10月

秋が深まるように気持ちも深まっていく。愛という言葉を言い出したのはだれ? 日本語で愛というのはなんて言うのだろう。英語みたいにI love you とはいかない。好きなものはたくさんあっても愛するものは限られている。慈しみ、哀しさ、憎しみの裏返しな激…

六日目

清廉潔白の何としぞ山に茸を取りに行くか ふるへてふるへてふるへてfの腰らへん 五日目の夜に取り出だしてみれば遥かなる絶頂 踏まれたく思ふひととのふいになる約束など最初から 赤きものPCに繋いで充電されるのを待つてゐる 赤光を開いて数ページ 伏せるカ…

光と声

何を恥じることがあるのか しかし恥じるのだ 雨に打たれ、熱いシャワーを浴びる時も 天雷の鳴り響く夜に 照らし出される顔のように 青白く、こめかみは脈打ち こぶしを握った手の開く時 薔薇の匂いが通り過ぎて 血が伝ったような気がした 噛み締めた塩気の …

体を触る。触れられればいいのに。あなたの手で。刻一刻と変わっていく体を、たどっていく。乳房は、なんと柔らかいことだろう。何のために。ふくらみのやさしさ。女同士が口づけを交わす。唇が辿ったかもしれない、稜線を。眠りの中に忘れてしまった、あな…