ウェヌス

6時ほどに目が覚める。以前に戻った。起きてスマホをチェックする。辿れば尽きない泉かな、みたいなマッチング。誰かと時々食事に行って、気が向けばセックスする、それだけできればいいのに。と言いつつ世の中の鬱陶しい状況、作業に気が向いている状況を思うにそれほどの欲求を感じていない。暴食を食い止めようとあすけんを再開

上野でポンペイ展を見た。世界史に疎いものの親しげな展示を楽しむ。発掘品というには美しすぎる。火山灰に埋もれたタイムカプセル。電車で読んでいた誰だったかの本でインドは宗教に溢れている、日本とは全く違うみたいなのがあり、この遺物たちの並んだ展示室という空間もまるで神々に満ちているよう。ものから発せられるものなのか、自分の中のDNAが何かを呼び起こしているのか。神秘的と感じる感情はなんなのだろう。空気まで違って感じられる。永遠の命と死を同時に封じ込められたような大理石の彫像。誰が作ったとも知れない。ただ美しい

神秘は触れることをためらう。触れられないほどに恐ろしい、畏れ

ただ眺めることしかできない。ひれ伏すかもしれない。日常生活を描いたフレスコ画を部屋に飾っていたのは生活そのものが信仰であり宗教だったのだろうか

美術品を見ることはある不思議な体験と状態に自分を陥れる

 

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