甘い水

雨の日は匂い立つという。甘い香り。

私にとって媚薬の効果になることに気付いた、エルメスのH24をつけていなかったから物足りなかったのだろうか。

待ち合わせの時なかなか会えなくてそこから不安は始まっている。傘が頭に刺さりそう。

夏がひと息に終わってしまった。名残惜しくもないけれど、大慌てで長袖を着て、不安げに傘をさす。こげ茶にフリルのついたちょっと丸みを帯びた、かわいいと言ってもらえた傘。でも柄が長くてちょくちょく地面を引っ掻く。

甘い匂い、甘い水。終えた後、口の中に入れられるミネラルウォーター。最初なんでかなと思っていて、聞いてみたら、動きそうもないからって。なので私はいつも動かない。口から口へ流れていく甘い水。それがもしかしたら、食べさせてもらうことの始まりなのか。

食べることと食べられることが同時にできたらいいのに

今日も雨。昨夜からほとんど話せてない。と打ったら、今日はキムチ鍋です!とラインが来た。何かのシンクロはしょっちゅう。デジャヴみたいなのも。

昨夜読んだ本がまだ続いているかのような雨。

ほんとは僕はいないんだよ

ああ夢か。それにしてもなんてリアルな夢

まだ続いてるみたい