memento mori

グラスグラスグラス

透明透明透明

くすんだ枯れた花たちの花束に

アルコールが沁みていく

掴んだら粉々になってしまうでしょう

並んだ瓶も全部割れて

死を忘れるなというバーでカカオのカクテルを飲む

ポートワインの赤が燻んでる

死を忘れるな、と言うにはまだずっと若々しいが落ち着きのある青年と

こんなしっかりしてる人だったらうんと若くても楽しめるのか、とこの前の調香師見習いを思い出しながら、だんだんとお酒も甘くなってくる。少し似たところがある。若いうちに海外のことを知っていると見える世界も違ってくるのかも。

対等に話せるというのは楽しい。なんの利害もなく。

いまこの時を感じて楽しめばいいのだから

それでも余韻を含みながら