2022-01-15 ある日のパイ包み 詩 狭苦しい街道沿いの安ホテル 行き場のないてふてふ 転げ落ちた生首 撥ねられた青首鴨 パンで掬い取られた 滴る粘液 舌下の赤茶色 拭う手の甘い肌色 微かな口中に香るファロスの匂い 悲鳴を渇望するシモーヌの匂い 寸断されたテープ お決まりの台詞 さよならの抱擁