silence

NHK坂本龍一のピアノとLINEが来てテレビをつける。美しいモノクロの映像に痩せ細った眼鏡の男。ピアノ曲が好きだと前に言ったから教えてくれたのかもしれない。澄みきった音にただ耳をすましてみる。美しいけれど凄みを感じるのはこの痩せ細った体から発せられるからだろうか。でも次第にただただやさしい音に身を包まれる。なぜだか無性に会いたくなる。すぐにでも会いたい。これは素直な言葉というのか、ただの直情というのか。

電気も消してベッドの中に潜り込む。そして夜の静寂を聴いている。時々微かな音がする。ほとんど無音。Tさんさえいればいいとふと思う。意味のない声を漏らしながら身悶えする。あなただけいればいい。他に何もいらない。恋愛幻想を見てるのか。

いつも僕のことばかり考えてて

やさしい言葉のようでサディスティックな言葉。写真もたいして撮ってないし下着やらに散財するし、呆けた頭で考えてる。ずっと。

あの人のことだけ