mysterious #2

終わっても延々にこのままでと思うくらい。キスされたり抱きしめたり見つめ合ったり。ゴムしてるとこんな時間があるのがいい。繋がったまま。離れる時は剥がれるようだ、体が。その後もこっちおいでとくっついている。何か言いたいけど何を言えばいいのかわからない。今日は最初からこんな調子。うまく言葉が出てこない。考えてから話していたり。お昼に母親とランチしたせいだろうか。気持ちばかり溢れて言葉がついてこないのだろうか。やっと本当のセックスができる。Hに会うのはひと月ぶりくらい。

黙っているから顔を見るとこちらを見つめてる。独特、ミステリアスだから。言われるでしょ?言われるけど、そんなことわからない。自分の謎は自分で分からないのよ、と答えられもしなかったけど。謎であることが謎なのだ。目の前にある目のまつ毛が長いことに気付く。ラインで労働始めたと言ったから仕事の話もしてしまったら、それで嫌われるとか言ってたの?とまたキスしてくれた。唇以外へのキスはやさしい。

帰り支度の時は何か他のことを考えてるみたいでちょっと寂しくなる。冷たい雨。雨の時は距離が広がるようで嫌だ。手も繋げなかった。帰りの電車でまたカバンをどたっと落とす。二回目。でも帰宅する頃にいつものラインが来て安心する。別れ際、私無理なこと言ってないでしょなんて言う必要もないことを言ってしまった。ほんとに言いたかったのは、月二回くらいは会いたいな、だったんだけど。まあいいか。

今日も気持ちよかった。