one day

記事を書く、のボタンを押す。白紙の中に惑う時間。些事より印象だけ残したいと思うけれど些事の中に大事があるかもしれない。

コンビニでワインのボトルの中からラベルの気に入ったイタリアのサンジョヴェーゼを買う。この前のお店で飲んだのと同じ。偶然かな。車で戸田まで来た。もちろん助手席で。さらわれない?、どこにさらいましょうか。最初に会った帰り道、悪くないと思った人。keitaとあるが本名か分からない。名前を呼ばなくても話せる。

前回と同じようにパンツにTシャツ一枚という軽装。今日はとても寒いのに。車とはいえなにかのスタイルなんだろうか。こざっぱりしすぎているところが舐め犬らしくていい。舐め犬だけどMではない。それは全く違う。

朝の10時に待ち合わせて11時前にホテルに入り、結局夜の9時近くまで居た。まだ2回目なのに。あの何か通じ合った感覚は向こうも感じていたんだろうか。1回目とは全く違う、感じ方。もしかしたら、一度目ですばらしく感じさせてくれる人の方が信用が置けないかもしれない。お互いリラックスできたから余計な力も抜けていった。舌の柔らかさに体が溶ける。

ベッドの上に買ったワインを持ち込んでちびちびと飲みつつテレビ画面では選択した「ムナリ」という映画、足下では男がじっくりと足を舐めている。こんな極楽なことがあるだろうか。微かに苺の味のする赤ワイン。いつになったら刷り上がるのか、ギャラリーで買った苺ショートに群がる鳥の版画。苺の心臓。ワインは血。体を血が駆け上がり頭でスパークする。たぶん何も障壁がなければいくらでもいけるんだろう。心の中で笑ってしまう。苦しくても。

舐め犬だけどセックスの時は攻めてくる。こんなに貪欲な人だったんだと知る。一度いけば満足してしまう女性もいるし。そうなの?女は底無しだと思ってた。傷付けられなければいくらでも受け入れられる。

一日経って押し寄せてくる余韻というもの。、、との余韻は深かった。すごく感じている時も、、とのどうにかなってしまいそうだったことを思い出してしまう。

たいしたことじゃない。一生の中で通り過ぎた一日

目を見つめてキスしたこと

やっぱり似てるなあと顔をまじまじと眺めたこと