そば

昨夜はスパークリングを空けた。一昨日はワインをたくさん飲んだ。たぶん換算すればボトル1本くらい。今日はさすがに飲まないでおこう。というか寝ている。爆弾低気圧が通り過ぎるらしい。眠い。今朝は妙な夢を見た。夢は大抵妙なものだから現実的なものだと余計に妙だ。夢の長さが長かった気がする。夢の長さというものがあるとしてそれはつまり眠りが浅かったのだろうか。医師に尻を見られ痔の手術をしましょうとなったことぐらいしかはっきりとは覚えてない。ただ長かった気がする。

あまり食欲も湧かなかったので朝はヨーグルトとコーヒーで済ませた。バッハのピアノ曲を聴きながらパソコンを開きポチポチするだけのゲームをしつつBSのワールドニュースで何か変化はあったか見つつSNSもチェックしたりする。バカバカしい。と思っていても時々課金もしていることだしなかなかポチポチすることをやめられない。誰かがそんなものはスパッとやめなさいと言ってくれればスパッとやめるのかもしれないがそんなことを長電話する相手もいない。結局だらしがない。朝の清々しさはどこへ行ったのか。テレビは邪魔になったら止めるにしても。

10月の北海道でビュービューと冷たい風を浴びたことがもはや懐かしく恋しい。上着もいらない妙な蒸し暑さ。それでも地面に落ちた赤い柿の葉が美しかった。急に思い立って近所の蕎麦屋に食べに行った。ほんとにそばのそば屋。そばのそば屋で行こうと思えばいつでも行けるが思い立つのがお腹の空いた11時半(開店時間)前でなおかつ開店する日でないとならない。味は保証されている。ただこの条件はなかなか合わない。ほぼ11時半に行ったら無事開いていた。テーブルは大きめだが三つしかない。メニューも前回と同じ一つだけ。最初に出されたそば茶がとても香ばしい。野菜の小鉢三つにほかほかの蕎麦がき次いで十割蕎麦。こんなそば屋がそばにあってよかった。そばにありながらしかも美味しいのだけれどなかなか行かない店もある。そばと言っても難しい。この蕎麦屋には月一か二ヶ月に一度くらい来たい。食べ終えて勘定も済ませて出て振り返れば「本日は終了しました」。後からひとり来ただけなのに。これから予約客が来るのかもしや二食で終わりなのか。とにかく美味しかった。