bar goya

帰宅してすぐ寝てしまえばいいものを。混乱だったり余韻だったり消化しきれないもの、そんなものはベッドで眠りにつきながら小さな死の中で葬ってしまえばいいものを。

印象だけ、内なる声に耳を傾ければ慌ただしく見苦しい真似もしなくて済むのかも

隣にいて時間が経って熱を帯びてくる。こんなに近くにいるのに、触れ合えないなんて

夜のお店だったら場所を移動してすぐさま絡み合うのに

ひとりという謎。ふたりで一緒のような母と子もやがてひとりずつになる。ひとりで居ること。ひとりとひとりが隣り合って並んでいるということ。ふたりという謎、三人になったら消えてしまう。電車で別れる。それぞれの帰り道、私は自分のうちへと戻る。LINEの返事が来るのを待っている。食べ物はたいして食べてないからお腹が空いている。食べ始めるといつになったら足りないものが、洞穴のように口を開いた、埋まるのかわからなくなる。

いくつかのその他のメッセージ。また会えば物語が生まれそうな人たち。このところなかなか誰とも会えない。だから夜遊びなんてしてしまっている

翌朝に返事が来る。とても楽しかった。時間はあっという間。

あの人はマメな人だった、と意味の失われたこと