サクラ

土日とも雨。桜が満開になると花散らしの雨というものが降る。それはいいとして天気が悪いとどうも体調が思わしくない。昨夜は10時前にベッドに入ったのに起きたのは8時近くで今日もとっくにエネルギーが切れている。だからこんなにダラダラ書いてるわけにはいかない。咲くも散るもご勝手に。出かければ嫌でもちらちら目に入るし薄ぼんやりしてくる気温の高さや空気で春というものを、つまりは季節というものを感じずにはいられないのだから。溢れかえったイメージの中にまた新たなものを付け足す必要などあるのだろうか。カメラを鞄に入れたのはそんな意欲からではなくただ新規な道を歩く楽しみからだった。六本木一丁目駅で降り目当ての美術館へ向かったらいきなり目の高さの満開の桜。

スマホをかざし華やぐ人々。名所というわけではないだろうけど確かに見事。カメラを首から下げ少しの間見惚れる。この世ならざるもの。浮世をしばし離れて、だからこんなにも浮かれている。仄かなピンク色には血も透けて見えるような。

結局のところ、目にしたものを撮るだけ。